この記事ではRailsdmで2回の動画編集のお手伝いをしてわかった、このようなカンファレンスの動画編集のノウハウを私なりにまとめたいと思います。
動画編集を手伝うきっかけ
すべてのセッション動画を公開できた... たくさん編集してくれた @smasat0 さん、ありがとうございました :pray: #railsdm
— カルパスちゃん (@yoshi_hirano) 2018年12月12日
Rails Developers Meetup 2018 Day 4の動画編集の手伝いを主催のカルパスさんがTwitterで募集されていたのを見て、動画編集の経験があったのでお手伝いさせていただきました。
2018 Day 4で動画編集のお手伝いをさせていただいたので、2019 でもスタッフとして当日の運営や動画編集のお手伝いをさせていただきました。
Railsdmの録画環境
基本的に録画された動画をカルパスさんからいただいて動画編集を行っています。そのため、それ以前の当日の録画がどのように行われていたのかといったことを詳しくはわかりません。
2019 ではハングアウト オンエアをスクリーンへの投影と録画に使用していたようです。ハングアウト オンエアで録画された映像はセッションごとにカットされていないため、これをセッションごとにカットするのが動画編集のお手伝いです。
私の動画編集環境
カルパスさんからはiMovieでの編集の説明がありましたが、私は使い慣れたAdobe Premiere Proを使用していました。
Premiere Proのメリット
- 動画のシークが高速
- 詳細な音声波形表示
- 動画の書き出しをキューできる
iMovieは簡単に動画のカット編集をすることができますが、多くのカット編集をするためには機能や性能不足があると私は思いました。
Premiere Proでは、動画を読み込むとシークを素早く行えるのでセッションごとの開始や終了のポイントを探しやすかったです。そのときに詳細な音声波形を表示できるので、慣れると音声波形を見るだけでそのポイントを見つけることができます。
複数の動画を一括して書き出すこともできるので便利です。
作業手順
私が実際に行っていた作業手順は以下の通りです。
動画をPremiere Proに読み込み
Premiere Proのプロジェクトパネルに動画をドラッグ&ドロップして読み込みます。
「クリップに最適な新規シーケンス」作成
Premiere Proでは読み込んだ動画は「クリップ」として扱われます。 編集するためには「シーケンス」を作成する必要があります。 細かく設定をしてシーケンスを作成することもできますが、面倒なのでクリップを右クリックして開くメニューから「クリップに最適な新規シーケンス」をクリックすると、選択したクリップが読み込まれたシーケンスが作成されます。
レーザーツールでカット
レーザーツールでセッションの登壇者紹介の前とセッションが終わった拍手の後でクリップを分割します。
各セッションから「サブシーケンスを作成」
このままでは個別の動画に書き出せないので、セッションごとにカットしたクリップを右クリックして開くメニューから「サブシーケンスを作成」します。
各セッションをまとめて「書き出し」
各セッションのサブシーケンスを選択した状態で、メニューの「ファイル>書き出し>メディア」で各セッションを書き出します。
カット編集のコツ
カット編集のコツは音声波形を読むことです。セッションの始まる前とセッション中では音声波形の密度が違います。それで見当をつけ、あとは音声を聞き位置を調整すると素早くカットすることができます。
雑感
- もし同じような方法で録画する場合はセッション以外はマイクをミュートするとセッション前後を区別しやすくなると思った
- ただ、ミュート解除を忘れると音声が録音できなくなってしまう
- 発表前はスライド1枚目、発表終了時は最後のスライドを表示していたほうがよさそう
- 発表後の拍手の途中でスライドを閉じてしまうとデスクトップが映りこんでしまったりする
- カットのタイミングを統一できる
- 音声は別撮りしても良いかもしれない
- バックアップとして音声だけ無事ならスライドと合わせれば録画が失敗しても復元できる
- ハングアウト オンエアの音質が良いとは言えないのであとで差し替えれば音声品質の向上ができそう
- 今回のあとからカットする方式は録画ボタンの押し忘れのリスクが少ないのでよかった
RailsKaigiも是非お手伝いしたいと思っています。